中央アジアに位置し、人口は約660万人(2024年)
国土の85%がカラクム砂漠で、気候は砂漠性

※過酷な環境下であることが想像できます。どのようにして生活してるのか興味が湧きました
トルクメニスタンは天然ガス資源が豊富ですが、国民の約半数が貧困に苦しんでいる可能性が高いようです
食料品の不足や経済的困難を示しており、厳しい政治的制約が存在しているからだと言われてます

生活条件は厳しく、補助金付き食品の不足、特にパンの供給不足が報告されています。2024年の報告では、州立店舗でのパンの供給が断続的に不足し、価格が急騰しています(HRW報告)。
価格上昇に対する苦情は取り締まりの対象となり、罰金や尋問が行われています。経済的に不利なグループに対する生活水準の保証は不十分で、食料権利の確保が課題です。
※なかなか厳しい国内情勢のようです。農業(綿花、小麦)や繊維物業の多角化努力はしてるもののやはり天然ガスの輸出に依存しているため経済減速傾向。そういった背景から万博に参加しているのかもしれませんね
選挙と政治参加

自由で公正な選挙は存在せず、2022年の大統領選挙ではセルダル・ベルディムハメドフが73%の票を得ましたが、OSCE(欧州安全保障協力機構)は「重大な不正」があったと報告しています(Freedom House 2024)
登録されている3つの政党(民主党、産業家・起業家党、農民党)はすべて政府に忠実で、組織的な野党や独立した政治グループは国内で活動できません。
国外の反体制派(例:亡命中のトルクメニスタン共和国党)は活動が禁止されています。
権力集中
2023年1月の憲法改正により、元大統領グルバングル・ベルディムハメドフが「国家評議会(Khalk Maslahaty)」の議長に就任し、事実上の最高権力機関となりました。
この改正は彼とその家族に訴追免除と国家保護を保証し、批判者からは「ベルディムハメドフ一家による独裁体制の強化」と見なされています(Freedom House 2024)。
※現大統領の父親にあたる人物がトルクメニスタンを代表する最高指導者となっているということになります。ただ、初代大統領ニヤゾフ政権の個人崇拝に基づいた独裁的な政治から脱却する政治を行っていたみたいです
それでもまだまだ完全な民主化とはほど遠いようで秘密警察による監視は続いているとwikiに記載されてます。
色々と考えさせられますね

概要
トルクメニスタンは中央アジアにあり、カザフスタンやイランなどと隣接します。
2024年の人口は約660万人で、国土の大部分はカラクム砂漠です。
1991年にソ連から独立し、現在は大統領制を採用していますが、抑圧的な政権で人権問題が指摘されています。
経済は天然ガスと石油が主で、2023年のGDPは777.2億ドルです。文化ではトルクメン人が85%を占め、イスラム教が主流です。
政治と経済
2022年からセルダル・ベルディムハメドフ大統領が統治し、父から権力を継承しました。
経済は天然ガス(世界第4位の埋蔵量)と石油に依存し、綿花も重要な輸出品です。
近年は経済多様化を目指し、外国企業との連携を進めています。
文化と社会
民族構成はトルクメン85%、ウズベク5%、ロシア4%、その他6%(2003年CIA推計)で、伝統的な衣装やユルト生活が特徴的です。
公用語はトルクメン語(テュルク諸語、トルコ語やアゼルバイジャン語に近い)で、ロシア語も広く通用します。
宗教は主にスンニ派イスラム教で、一部東方正教会もあります。
音楽はペルシア・インドの影響を受け、Gunesh Ensembleが国際的に知られます。
最近の動向
2024年7月のJETRO報告では、トルクメニスタンは市場経済化を緩やかに進め、日本の中小企業との連携に意欲を示しています。
2024年3月には東京でトルクメニスタン日本ビジネスフォーラムが開催され、5月にはジェトロがビジネスミッションを派遣しました。
政治的には、2022年の大統領選挙でセルダル・ベルディムハメドフが就任し、父グルバングルと権力を共有する形です。
社会面では、2022年の報道で、手をつなぐカップルが「道徳に反する」として逮捕されるなど、厳格な統制が続いています。
首都アシガバートは天然ガスの収入で近代化が進み、大理石の建物700棟以上で「中央アジアのドバイ」と称されます。
主要経済指標(2023年)
項目 | 数値 |
---|---|
GDP | 77.72億USD (IMF) |
1人当たりGDP | 11,927USD (IMF) |
経済成長率 | 2.0% (IMF) |
インフレ率 | -1.6% (IMF) |
失業率 | 3.3% (ILO) |
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